Q.
転院をするべきとは思うのですが、決心がつかずにおります。総合病院の精神神経科に通って7年になります。最初の担当の先生のおかげで仕事もできるまでに回復し、感謝しております。 ところが、その先生が突然、お辞めなってしまい、具合が悪くなってしまいました。何のお話もなく、次の診察日に行ったら辞めたと告げられたので、とてもショックだったのです。その後、担当になった先生が信頼できません。以前の先生は、30分でも話を聞いてくれました。(そのため患者が溢れており、時折、心配にはなったのですが)ところが新しい先生は、ほとんど話を聞いてくれません。たぶん、それが普通なんでしょう。それだけなら我慢できるのですが、副作用のあるお薬(ルーラン)をだすのです。副作用は全身の痙攣で、発症したときには夜間だったこともあり、原因がわからなかったので、仕方なく救急車を呼びました。そのことは先生にお話し、薬を替えてもらいました。ところが、3ヵ月後にはまたルーランを処方されました。そのときは薬局の方が気づいて先生に連絡し、前月の薬と同じものに変更。ところが、またひと月おいて、次の月にはルーラン。このときも薬局の方が連絡して下さったのですが、その際の先生の返答が不信感の決定打でした。「副作用があるのはわかっているが、効果のある薬だから少しずつ試して欲しい」診察のときに、そのお話があったのならばわかります。しかし、薬局から連絡がいってこの台詞は、いくら何でも・・・・・。しかもルーランは、最初から4mgでg数は変わっておらず、毎日飲むお薬です。以前の先生にも処方されたことがあるので、長い間、服用していたために発症した副作用ではないかと思います。その後、新しい薬を処方されるたびに(わたしが具合が悪いというからなのだとは思いますが)、その薬でかえって具合が悪くなることが多く(倦怠感がひどく起き上がれない等)、信頼していた以前の先生の処方に戻してもらおうと「この薬とこの薬にして頂けませんか?」とお願いしたら、軽くキレられました。いわく、患者は症状を話せばいい、判断はこちらがする。それはごもっともなんですが・・・・・。という次第で、転院を真剣に考え始めました。しかし、どのような基準で病院を選んで良いのかわかりません。さらに、具合が悪くて病院に行けないこともあるかもと考えてしまうと、予約制の病院は申し分けなくて。たぶん大丈夫とは思うのですが、予約があると考えただけで憂鬱になります。いえ実際に、最近通っていた歯医者さんなどは、何度か予約変更、しかもドタキャンすらしている有様なので、やっぱり無理かも。と、まあ、いろいろ考えてしまって決心がつきません。お忙しいところ恐縮ですが、アドバイス頂ければ助かります。なお、カウンセリングに通うことは考えております。お薬だけの治療に限界は感じておりますので。それから、仕事は自営業(ネット関連)で自宅でできますし、人に会うことはあまりありません。予約があるのが憂鬱というのは、そういった事情も関係あるかもしれません。よろしくお願いいたします。
A.
ご質問ありがとうございます。総合病院の精神神経科に通って7年になり、最初の担当の先生のおかげで仕事もできるまでに回復し、感謝しておられるのですね。何よりです。
ところが、その先生が突然、お辞めになり、具合が悪くなってしまったのですね。何のお話もなく、次の診察日に行ったら辞めたと告げられ、とてもショックだったのですね。いい先生だったのでしょうが、これはひどいですね。精神医療における医師患者の信頼関係は非常に重要です。主治医が転勤になるなら、普通は数か月前からその旨のお話があって当然でしょう。また、その後で、担当になった先生が信頼できないのですね。以前の先生は、30分でも話を聞いてくれたが、新しい先生は、ほとんど話を聞いてくれないのですね。ご質問者さんは、それが普通ではないかとのことですが、それは普通ではありません。いつも30分とは言わなくても、精神科の診察であれば、患者さんのご希望とその状態に応じて、5分から15分程度は話を聞くことが普通だと思います。しかし、ご質問者さんは、それだけなら我慢できるとのことで、とても我慢強い方だと思います。また、その先生は 副作用のあるお薬(ルーラン)を出すのですね。その副作用は全身の痙攣で、発症したときには夜間で、救急車を呼んだこともあったのですね、大変でしたね。それは痙攣というより、体の震えではなかったのでしょうか。ルーランは抗精神病薬といわれる種類の強めの精神安定剤で、人によっては体の震えが出ることがあります。それを先生に話し、薬を替えてもらったんですね。しかし、3ヵ月後にはまたルーランを処方され、薬局の方が気づいて先生に連絡、前月の薬と同じものに変更したが、またひと月おいて、ルーランが処方され、その際の先生の返答が、「副作用があるのはわかっているが、効果のある薬だから少しずつ試して欲しい」だったのですね。これはひどいですね。おっしゃる通り、診察の時の先生とのお話とは違った薬が出ることがそもそもおかしな話だし、先生のご返答も頑張って治療に取り組まれているご質問者さんのお気持ちを尊重しているとは到底思えません。悩んでおられますが、それでも通院されているご質問者さんの忍耐力とご寛容がすごいと思います。その後、新しい薬を処方されるたびに、かえって具合が悪くなることが多く、以前の先生の処方に戻してもらおうと「この薬とこの薬にして頂けませんか?」とお願いしたら、軽くキレられたのですね。患者は症状を話せばいい、判断はこちらがする。と言われたとのことですが、医師から投与された薬を服用されているのはご質問者さんです。薬物療法がうまくいっていないのであれば、特定の薬のご要望をすることも無理はありません。医師としてその通りに処方するかどうかはともかく、そこでご質問者さんに感情を露わにするようではいただけません。薬物療法がうまくいっていない中で、患者さんの薬のご要望も、貴重な意見であり、情報なのですから、医師はそれを冷静に治療に生かすべきなのです。お考えの通り、ご質問者さんはもう十分にお付き合いされてきていますから、転院された方がいいように思います。どのような基準で病院を選んで良いのかわからないとのことですが、ネットの口コミはある程度は信頼できるので、話を聞いてくれる先生という基準で探されたらいかがでしょうか。その上で、転院というより、まずは治療についての意見を聞きに行くというスタンスで受診され、どのような先生かお話してご確認し、その上で通院を検討されるのはどうでしょうか。予約のキャンセルをお気にされているようですが、具合の悪い患者さんが病院に来られないことは良くあることですから、それほど気になさることはありません。私の病院も予約のキャンセルは頻繁にあるし、私は別に気にしていないし、患者さんに注意することもほとんどありません。ただ、ご質問者さんがご負担に感じられるのであれば、予約制でない病院でもいいでしょう。なお、カウンセリングに通うこともいいと思います。おっしゃる通り、精神的なことはお薬を含め、色々な面から治療に取り組んだ方がいいのです。悩んでおられますが、何があろうと、主治医と粘り強くお付き合いされてきた、礼儀正しく、寛容の美徳に富むご質問者さんであれば、また信頼できる先生と望ましい関係を持てるように思います。また、治療についてもこれまで真剣に取り組まれ、柔軟なご姿勢で、色々な方面からよく考えておられますので、今後はもっとご改善が期待できると信じております。
ご参考にしてください。
2017.01.26更新
転院について
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